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髄液検査とは?

髄液の機能として、栄養を補給し老廃物を排除する働きと、脳や神経を保護する役目があります。そのため脳や脊髄に病気や異常があると、髄液に変化がみられこの髄液を採取し調べ病気の診断、治療、予後を判定するのが髄液検査です。

髄液採取の適応
  1. 急性・慢性髄膜炎およびメニンギスムの診断、経過観察
  2. 中枢神経系炎症、脱髄性疾患、腫瘍などの診断、経過観察
  3. 変性疾患などにおける代謝産物の定量
  4. 正常圧水頭症における排液試験
  5. ミエログラフィの実施
  6. 薬物の髄腔内注入を必要とする場合

採血法

腰椎穿刺法

穿刺部位は、第3~4腰椎間(または第4~5腰椎間)を穿刺する

検査の手順

穿刺部位は、第3~4腰椎間(または第4~5腰椎間)を穿刺する

1.髄液圧の測定
基準値:側臥位(60~180mmH2O)
*増昇・・・髄膜炎

2.性状観察
基準値:水様、透明
*細菌性・・・混濁、膿性
*結核性・真菌性・・・水様、黄色調
*ウイルス性・・・水様
*クモ膜下出血・・・血性

3.細胞学的検査
a.細胞数
基準値:5個/mm3以下
*増加・・・髄膜炎、脳炎、ムンプス・麻疹脳炎、頭蓋内出血など

b.細胞種類検査
基準値:リンパ球 60~70% , 単球様細胞 20~30%、多形核細胞 2~3%
*リンパ球増加・・・ウイルス性髄膜炎、慢性炎症
*単球増加・・・クモ膜下出血、脳梗塞、髄膜炎
*多形核細胞・・・化膿性髄膜炎、細菌性髄膜炎、サルコイドーシス

4.化学的検査

総蛋白(mg/dl) IgG(mg/dl) 糖(mg/dl) Cl(mEq/l)
基準値 10~40 0.8~4.1 50~80 120~125
ウイルス性髄膜炎 ± ±~↓
細菌性髄膜炎 ↑↑ ↓↓ ↓↓
真菌性髄膜炎 ↑↑ ↓↓
結核性髄膜炎 ↑↑ ↓↓
ギランバレー症候群 ↑↑ ± ±
クモ膜下出血 ↑↑↑ ±
脳腫瘍 ±~↑ ±~↑ ±~↓ ±
クモ膜下腔閉塞 ↑↑↑ ±~↑ ± ±~↓
神経梅毒 ± ±
多発性硬化症 ±~↑ ↑↑ ± ±
神経ペーチェット病 ↑↑ ± ±

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(参考・引用文献)

  • 臨床検査ガイド(文光堂)
  • 臨床検査法提要(金原出版)