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X線CTとMRIの違い

CTとMRIの一番の違いは放射線(X線)を使っているかいないかです。X線CTはその名のとおりX線を使用してスキャンし、そのX線の透過率の差を画像にしたもので、MRIは磁気共鳴画像といわれるように磁石を使用し、体内の水分の情報を取り出して画像にしています。

実際の画像を見てみましょう。

上の画像は、頭部のCTとMRI画像です。MRIは通常T1強調画像・T2強調画像と呼ばれる画像を対で撮影します。T1強調画像は、見た目はCT画像と似ていますが骨は水分が少ないのでCTと違い黒くなってしまいます。一般的な画像の見方として、T1 強調画像で高信号、すなわち白く映し出されるものは、脂肪、亜急性期の出血、鉄の沈着物、メラニンなどで、T2強調画像では水、血液、脂肪などです。逆に低信号(黒)のものは、T1強調画像では、水、血液などで、T2強調画像では、出血、石灰化、線維組織、メラニンなどです。

CTでは造影ありなしで画像を比較しますが、MRIでは撮影方法を変えて2種類の画像を比較することにより、より正確診断ができます。

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CTとMRIの比較

X線CT MRI
撮影時間 短時間 長い(20~30分)
被ばく 有り 無し
組織分解能 高い
時間分解能 高い 低い
検査音 割と静か 大きい
体内に金属のある方 対応できる 一般的に対応できない
救急 対応しやすい 一般的に対応しづらい

一般的な比較を上の表に記載しました。なお横断像、冠状断、矢状断など任意の方向で撮影できることがMRIの利点であると言われてきましたが、CTの空間解像度の向上と任意断面再構成の発達によりこの優位性は失われてしまいました。

検査部位・目的によって両者をうまく使い分けて検査は行われています。

次回からは実際の症例を比較して説明していきたいと思います。

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