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精神機能の障害に対する援助法 その5 ~失行のリハビリテーションと対応法~
前回、「半側空間失認のリハビリテーションと対応法」という内容でお話しいたしました。今回は、精神機能の障害に対する援助法の5回目として「失行のリハビリテーションと対応法」をテーマに勉強していきたいと思います。
失行とは、「運動障害(麻痺など)や失語、認知障害(失認)がないか、またそれでは十分に説明できず、課題の意図の理解障害(認知症)も意欲の障害もないのに、指示された運動や物品使用を誤って行う場合」1)をいいます。
代表的なものに、観念失行、観念運動失行、肢節運動失行等があります。今回は、分類は行わず日常生活でよく観察される症状としてひとまとめで紹介したいと思います。
以下に、日常生活上で観察される失行の症状とその対応方法を紹介します。
失行に対するリハビリテーションとしては、以下のようなものがあげられます。
以下に失行のリハビリテーションを紹介します。
次回は、「失語の方に対するリハビリテーションと対応法」をおおくりしたいと思います。
(参考・引用文献)
- 1)江藤文夫:高次脳機能障害のリハビリテーションVer.2.医歯薬出版,61−67,2004.
- 2)本田哲三:高次脳機能障害のリハビリテーション実践的アプローチ.医学書院,122−143,2005.
- 3)鹿児島高次脳機能研究会:市民のための高次脳機能障害. 2005.
- 4)鎌倉矩子編集:作業療法学全書第8巻作業治療学5「高次神経障害」98−114,協同医書,2002