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精神機能の障害に対する援助法 その3
前回、「記憶障害のリハビリテーションと対応法」という内容でお話しいたしました。今回は、第3回として「遂行機能障害のリハビリテーションと対応法」をテーマに勉強していきたいと思います。
遂行機能とは、「目的のある一連の行動を有効に行うために必要な、計画・実行・監視能力などを含む複雑な認知機能」1)と考えられます。遂行機能が障害されますと、目的にあった形で自分の行動が上手く出来なくなってしまいます。
以下に、日常生活上で観察される遂行機能障害の症状とその対応方法を紹介します。
遂行機能障害は、知的機能や高次脳機能に問題がなくても出現します。そのため、入院中は、ほとんどその存在に気付かれることがありませんが、実際の生活や社会生活を送る中で様々な支障が現れてきます。
遂行機能障害に対するリハビリテーションとしては、以下のようなものがあげられます。
以上で今回のリハビリテーション講座を終わります。
次回は、「半側空間無視の方に対するリハビリテーションと対応法」をおおくりしたいと思います。
(参考・引用文献)
- 1)江藤文夫、他:高次脳機能障害のリハビリテーションVer.2,46ー50,260ー264,医歯薬出版,2004.
- 2)鹿児島高次脳機能研究会:市民のための高次納期脳障害. 2005.
- 3)本田哲三:高次脳機能障害のリハビリテーション 実践的アプローチ.医学書院,104−121,2005.