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ストレス(第5回)…ストレスへの対応(運動・食事・睡眠)
ストレス解消法の代表として、運動・食事・睡眠があげられます!
① 運動
運動の健康効果には・・・
- 体の脂肪が燃えて肥満予防
- 善玉コレステロールが増えて、動脈硬化を防ぐ
- 筋力の低下を防ぎ、腰痛予防に
- 心肺機能を高め、循環器系の病気の予防に
- 新陳代謝がよくなり免疫力を高め、ストレス予防
などがあります。
心身のリフレッシュのためにどんどんからだを動かして積極的休養を実践しましょう。
簡単にできる運動のご紹介!!
- ストレッチ(全身ストレッチ、肩凝り解消ストレッチ、腰痛解消ストレッチ)
- 散歩、ジョギング
② 食事
ストレスがたまるとやけ食いをしたり、反対に拒食になったりするように、心と食事は密接な関係を持っているようです。
先手をとって、食事でストレスに強い心を作りましょう。そのためには、栄養バランスのとれた食事をすることが大切です。特に、心の3大栄養素といわれる、たんぱく質、ビタミン、ミネラルをたっぷりとることです。
これらは、いずれも日本人に不足がちな栄養素。毎日の生活の中で過不足なくとるようにこころがけましょう。
- 心のバランスを整える食事のポイント
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- 1日3食規則正しくとり、毎食ごとに主食、主菜、副菜をそろえる
- 1日30食品を目標に、肉、魚、卵、乳製品、大豆製品、緑黄色野菜、淡色野菜、果物、海藻、いも類、穀物などいろいろ食べる
- 朝食は体の目覚まし時計、充実した朝食で1日のコンディションを整える
- 心身の健康を支える良質なたんぱく質をたっぷりとる
- ストレス病に欠かせないビタミンB群、C、Eをたっぷりとる
- 精神を安定させるカルシウムやマグネシムなどミネラルをたっぷりとる
- 食事は人間関係の潤滑油。家族や友人と楽しく食卓を囲みましょう
③ 睡眠
なんといっても睡眠はストレス解消の特効薬。ぐっすり眠れば、体の疲労も心のモヤモヤ、イライラもどこかへいってしまいます。活力ある明日のために快適な眠りを手に入れましょう。
- よく眠れる寝室環境の整え方
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- 寝室の温度は、夏20~23度、冬12~13度、湿度は40~60%が理想的
- 厚めのカーテンなどで、寝室に入る光や騒音を遮断する
- ベッドや布団は幅広のものを使用する
- 敷き布団は硬めで適度に弾力のあるものを使用する。掛け布団は軽めのものを使用する
- 枕は首全体をしっかり支える大きめのものを使用する
- 精神を安定させるカルシウムやマグネシムなどミネラルをたっぷりとる
- シーツは汗を吸収し、保温性のある天然素材のものを使用する。木綿が最適
- 眠りを誘うポイント
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- ぬるぬるのお湯でゆったり入浴
- 軽い体操で血行をよくする
- カルシウムをたっぷり含んだ牛乳などの乳製品をとる
- 悩み事は寝床に持ち込まない
- 眠くなくても気にしない1)
(参考文献)
- 斎藤茂太:疲れたハートのメンテナンス ストレス解消BOOK,東京法規出版,p19-29