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ストレス(第4回)…ストレスへの対応(気分転換・休息)
① 休養
休養とは・・・?
心身の緊張をとき、リラックスすることが「休養」です。
- 休養のポイント
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- 仕事の合間などに定期的に休む時間がありますか?
- 昼休みをしっかりととっていますか?
- 一日の中で、ゆったりとくつろげる時間がありますか?
≪例えば≫
- 職場では・・・
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体を休める・深呼吸をする・背伸びをする・談笑をする・コーヒーやお茶を飲むなどパソコン作業であれば、1時間の間に数分の小休止を数回。1時間ごとに10~15分の休憩時間。
椅子に座り続ける作業であれば、休憩時に軽いストレッチや体操、散歩など。
ローテーションであれば、パソコン作業など、同じ種類の作業が続くときは別の仕事を組み合わせる。
- 家庭では・・・
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音楽を聴く、映画を観る、入浴をする、ハーブなどの香りを活用する、旅行する、自然の中に身を置く、人との交流、趣味を楽しむ、複式呼吸や自立訓練法、ヨーガなどのリラクセーションをするなど
② 気分転換
気分転換とは・・・?
不快な気分を、明るく楽しい気分に変えることを目的にした行為。 別のことに意識を向けるようにして、一時的にストレス対象へ意識が行かないようにし、心に余裕を作ることが気分転換です。
気分はそのままにしておくと持続してしまいます。特に悪い気分はあとにひきやすいものです。気分が悪いと物事を悪く受け取ったり、悪い考えが浮かびやすくなってしまうことがあります。そのためにも、気分が悪くなったら早めに気分をよい方向に変えるよう心掛ける必要があります。
- 気分転換のポイント
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- 現在とは違うことをする
- 現在考えていることや悩んでいることからできるだけ離れて全く違うことを考える
- 「非日常」を作り出す(旅行など)
- 深呼吸、背伸び、お茶を飲む、トイレに行く、お菓子を食べる、テレビを見る、散歩するなど
≪例えば≫
- 身体を動かすことが気分転換につながる
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背伸びやストレッチ、歩いたり、走ったりなど身体を動かすことはいい気分転換になります。
また、声を出すこともよい気分転換をなります。おしゃべりをしたり、歌ったり大声で叫んでみるのもよいでしょう。
- 心を動かすことが気分転換につながる
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心を動かすようなことをすれば、気分を変えることができます。
心を動かすための1つのヒントは「感じる」ことです。
自然や人とふれあうことで、やすらげたり癒されたりして、気分転換につながることがあります。1)
(参考文献)
- 山本晴義:職場で出来る・家族で出来るあなたのメンタルヘルス,p26-27