お薬が作用する機序
お薬は体に及ぼす作用を薬理作用と言います。体の中では細胞、組織、器官などの間で様々な変化が常に起こっていて、病気のときはこれらの変化を回復できないでいます。お薬を投与すると、これらの変化を促進あるいは抑制することで薬理作用を現します。
今回は、お薬が作用する機序について紹介していきたいと思います。
1.受容体
体の中では細胞、組織、器官などの間で様々な変化が常に起こっていて、細胞や体の機能を常に正常に保とうとしています。この働きは、体の中にある様々な調節物質が変化を起す細胞側にある受容体とよばれる部位に結合し、その情報が細胞内で情報伝達物質によって増幅され、細胞の様々な反応が引起されます。お薬は受容体に作用して細胞や体の機能を正常に保つように働きます。
2.調節物質
神経伝達物質、オータコイド、ホルモンなどの物質があります。それぞれの調節物質が結合する受容体は異なり、同じ受容体でもいくつかの種類があり、また、臓器や部位によっても受容体が異なります。
3.神経伝達物質



中枢神経からの情報伝達が、交感神経や副交感神経などの自律神経を中心に細胞の受容体に到達するところまでを紹介しました。
受容体に伝達された情報は、細胞内でイオンチャンネルなどの物質の輸送系の変化や酵素による情報伝達物質の量の変化により増幅され、生体の反応が引起されます。
お薬は、受容体での情報伝達の促進や抑制、調節物質、神経伝達物質の作用の促進や抑制などによって体の機能を正常に保つように働きます。
以上で、今回の「薬剤講座」は終了します。
次回は、お薬体内でのお薬の運命−吸収から排泄まで−について予定しています。