トップページ > 先端医療講座 > 小児リハビリテーションについて ~運動発達を促す遊び方~
運動発達を促す遊び方
~はじめに~
子どもの運動発達には個人差があります。首がすわる時期、おすわりができる時期、つかまり立ちの時期など、子どもによって様々です。運動発達を促す上で、その時期にあった刺激を与えることが大切になってきます。今回は、運動発達を3つに分けてそれぞれの時期にあった遊び方を紹介していきます。
※今回、掲載している内容は、たくさんある遊びの中のほんの一部です。どんな遊び方でもいいので、下の3つのポイントを参考にしてみて下さい。
- ① 子どもの発達時期にあった刺激を与える。
- ② いやがったらムリはさせない。
- ③ 上手にできたら必ずほめる。
1. 首がすわる時期
首がすわるとおすわりの練習やたっちの練習ができます。
- ① おすわりの練習
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首がすわって最初の時期は、体がやわらかくまっすぐ保つことが難しいので、ひざの上にすわらせて体を支えてあげましょう。
体をまっすぐ保てるようになったら、すわって遊べるおもちゃを与えます。
- ② たっちの練習
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ひざの上で立たせます。
上手に立てるようになってきたら、支えている手を胸から骨盤、ふともも、ひざとだんだん下にしていきましょう。
2. おすわりができる時期
おすわりができる時期になったら平衡感覚を鍛えていきましょう。
- ③ ひざの上でたかい、たかい
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ひざを曲げて、足の上にこどもを乗せます。こどもの体は水平にし、頭は持ち上げる姿勢にします。
- ④ たかい、たかい
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たかい、たかいをするときは、急に激しく揺すったり、嫌がったら中止しましょう。
3. つかまり立ちの時期
つかまり立ちができるようになったら、歩く練習を始めていきましょう。
- ③ 歩く練習
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足の甲にこどもを乗せて、リズムよく歩きます。歩くリズムを教えていきます。
また、一緒にすることで、足の裏を地面から離すことを促していきます。
以上で今回のリハビリテーション講座は終わりです。
次回は、「赤ちゃんの靴の選び方」です。
(参考資料)
- 赤ちゃんの脳を育む本/主婦の友社 久保田 競 P18、19、32、42、43、57
- 赤ちゃんの運動発達:絵でみる治療アプローチ/協同医書出版社
- Regi Boehme 著 芝田 利夫、櫻庭 修 共訳 P46、47、70~74