トップページ  > 先端医療講座 > インフルエンザのお薬について

インフルエンザのお薬について

インフルエンザは、インフルエンザウイルス感染することで、1~2日の潜伏期間の後38~40℃の発熱、頭痛、悪寒、筋肉痛などの全身症状を伴う感染症です。
ヒトに感染するインフルエンザウイルスにはA,B,Cの型があります。
A型はウイルスの構造の一部である数種類のノイラミニダーゼ(NA)とヘマグルチニン(HA)の組み合わせにより様々な動物(トリ、ブタ、ウマ、クジラ、アザラシなど)から70種以上の亜型が分離されていて、ヒトからはH1N1,H2N2,H3N2の亜型が分離されています。B型、C型には亜型はありません。

今回は今年のインフルエンザの傾向・治療・新型インフルエンザについてお話します。

1.今年のインフルエンザの傾向

新型インフルエンザウイル(以後AH1pdmとする)が検出された2009年の第19週から第39週までにAH1亜型(Aソ連型)、AH3亜型(A香港型)、B型インフルエンザウイルスの検出が報告されています。そして、そのうちの約88%をAH1pdmが占めています。

ページのトップに戻る

2.治療薬について

代表的なインフルエンザのお薬についてお話します。治療薬としてはインフルエンザウイルスの増殖を抑えるタミフルやリレンザが中心ですが、対症療法として解熱剤や咳止め、去痰薬、抗生物質などが処方されます。

インフルエンザの治療に使われる薬

抗インフルエンザウイルス薬 ……… タミフル®、リレンザ®
A型、B型インフルエンザウイルスが増えるのを抑える。感染初期(発病後48時間以内)に服用することで、インフルエンザの症状を改善したり予防したりする。

タミフル® …… カプセル剤とドライシロップがある
※10才以上の未成年患者には投与制限あり

リレンザ® …… 吸入して使う粉薬

解熱鎮痛剤 ……… カロナール®など
咳止め ……… アスベリン®など
痰の切れを良くする薬 ……… ムコダイン®など

ページのトップに戻る

3.新型インフルエンザ(A/H1N1)

現在流行している新型インフルエンザは突然の高熱、咳、喉の痛み、体のだるさ、鼻汁、鼻閉、頭痛など症状は季節性のインフルエンザと似ていて、感染したほとんどの方が軽症で回復しています。しかし、以下に示す持病のある方は重症化するリスクが高くなることが報告されてきています。

以上のように、気管支喘息は長い期間付合っていかなければならない病気です。
重症の発作が起こってしまうと、場合によっては死に至ってしまうこともあるため、とても危険な病気でもあります。

特に長期管理薬は、発作を予防するお薬であるため、症状が良くなってきたからといって服用を勝手にやめず、医師の指導の下、きちんと服用することが大切です。

  • 慢性呼吸器疾患
  • ステロイド内服などによる免疫不全
  • 慢性心疾患
  • 糖尿病などの代謝性疾患
  • 腎機能障害

また、妊婦・乳幼児・高齢者の方もインフルエンザが重症化することがあると報告されています。
新型インフルエンザは毎年流行するインフルエンザウイルスとは抗原性が異なっているため、ほとんどの人が新型インフルエンザのウイルスに対する免疫を持っていません。そのため感染が拡大しやすいのです。手洗い・うがいをしっかり行い、咳やくしゃみなどの症状が見られる方はマスクを着用するなど、一人一人が感染予防に取り組みましょう。また、発症後、症状がなくなってもしばらくは感染力を持ち続けている可能性があるため、感染した人やその周りの人はなるべく外出を控えるようにしましょう。

ページのトップに戻る

以上で、今回の薬剤講座を終了します。

次回は、『めまいのお薬』について予定しています。

(参考・引用文献)

  • 厚生労働省 ホームページ
  • 国立感染症研究所 ホームページ
  • 地方衛生研究所全国協議会 ホームページ