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皮膚組織灌流圧(SPP)検査

末梢血管領域において、下肢虚血の重症度評価は治療する上で重要で、皮膚組織灌流圧(以下 SPPと略す)は、その重症度を評価する検査法の1つです。

SPPは文字通り、皮膚のレベルの灌流圧を意味し、皮膚のレベルの微小循環の指標で、どの程度の圧で微小循環が灌流しているかを示しています。1980年ぐらいは、ラジオアイソトープを用いた方法もありましたが、一般施設で広く臨床応用するのは困難でした。 最近レザードプラ法を用いた測定法が発見され、手軽に検査が出来るようになりました。 当院では、PAD 3000(koneke)を使用しています。

<SPP検査の流れと注意点>
  1. 患者様に四肢を心臓と同じ位の高さにして、楽な状態で仰向けに寝てもらいます。
  2. 検査部位を選択します。
  3. カフを測定部位にしっかり巻き、測定を始めます。
    その際、あらかじめ、測定部位にカフから圧力が加えられる事を患者様に知らせておきます。会話を含め患者様の動きは不正確な結果を導いたり、結果が出なかったり、検査タイムアウトの原因になるので注意します。
  4. 1測定部位 5分程度で終了します。
<SPP検査結果>
SPP<30mmHg 重症虚血肢
SPP≦40mmHg 潰瘍治療の可能性が高い
<SPPの適応>
  1. 重症虚血肢(CLI)のアセスメント
  2. PTA、下肢バイパス術のモニターリング
  3. 難治性潰瘍の治癒予測
  4. 四肢切断レベルの判定
  5. 糖尿病性足病変などの石灰化症例の重症度評価

SPPはABI測定などでは評価が難しい浮腫や、糖尿病などによる血管の石灰化を伴う患者様でも比較的、容易に検査ができ、また最末梢の足部皮膚レベルの評価が可能です。

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(参考文献)

  • 脈菅学 Vol45 No5 2005
  • PAD3000取り扱い説明書