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Streptococcus pneumonia(肺炎球菌)

健常者の口腔、上気道に少数常在しますが、肺炎の主要な原因菌であると同時に髄膜炎、中耳炎の起炎菌でもあります。

形態と染色
  • グラム陽性球菌
  • 直径0.5~1.0μm前後
  • 双球菌状、レンサ状、単在の形態がみられる
  • 菌体の周囲を莢膜が覆っている
  • 培養時間経過したり、貪食を受けると染色性が低下し、グラム陰性に染色される
培養
至適温度37℃、至敵PH7.8、好気、嫌気性のいずれの環境でも発育するが、初代分離培養は炭酸ガス培養、嫌気培養のほうがよい。
37℃、18~24時間培養後、α溶血環を伴った直径1.0mm以下の正円形で隆起した透明なコロニーを作る。(S型)
48時間培養で集落の中心部が自己融解のため陥没する。
mucoid型では、18~24時間培養で直径2.0mmほどの露滴状、透明な集落を形成し、48時間培養で扁平な集落になる。
生化学的性状
カタラーゼ陰性、イヌリン分解陽性、オプトヒン感性、胆汁溶解テスト陽性
病原性
肺炎を起こす代表的な菌種で、中耳炎、結膜炎、髄膜炎、敗血症の原因菌ともなる。

<オプトヒン感受性テスト>
ほかのα溶血を示すレンサ球菌に比較し、オプトヒンに感性を示すことから、スクリーニング法として用いられる。
薬剤感受性
ペニシリンG、アンピシリンが有効

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PISP・PRSP(ペニシリン耐性肺炎球菌)

肺炎球菌や化膿連鎖球菌に有効な抗生物質であるペニシリンに耐性を獲得した肺炎球菌です。
病原性は肺炎球菌と同等ですが、ペニシリンに対する耐性度により低感受性菌(PISP)とペニシリン耐性菌(PRSP)に区別されます。
今日、臨床分離されるPRSPは既に、ミノサイクリンに対しては高い耐性率を獲得しており、しかもそれらのいくらかは、エリスロマイシン、クラリスマイシンなどのマクロライド薬にも耐性を獲得しています。なかには、少数ではありますが、ニューキノロン耐性菌も分離されているようです。
こうした、広範囲の抗菌薬に対し耐性を獲得した「多剤耐性肺炎球菌」の増加が、地球規模で問題となってきています。

感染症法による取扱
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症は5類感染症定点把握疾患に定められています。

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(参考資料)

  • 微生物学/臨床微生物学(医歯薬出版)
  • 感染症診断に役立つグラム染色