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アルブミン(Albumin)
アルブミンとは
一日に約12gが肝臓で合成される分子量66000の糖鎖を持たない均一な水溶性の 蛋白質である。
血液や筋肉など体内に広く分布し細胞の働きを助ける機能を持ち、所定の役目を果たした後は再び肝臓で分解される。
アルブミンは肝臓機能と深く関わっているため、肝臓の状態を知る指標と位置づけられている。
血清中に多くの蛋白質が存在するが、血清アルブミンはその約50~65%を占める。
グロブリンと共に生物を構成する代表的な可溶性蛋白質の一群で、グロブリンよりも高い塩濃度で塩析される。
| 分画 | 正常値 量(g/dL) | 正常値 比率(%) |
|---|---|---|
| アルブミン | 4~5 | 57~90 |
| 総グロブリン | 1.75~3.8 | 25~50 |
アルブミンの機能
- 浸透圧の保持
- アルブミンは他の血清蛋白に比べ分子量が小さく、量が多いため血液の浸透圧調整の役割を担っている。
- 物質の保持 運搬
- 脂肪酸やビリルビン、無機イオンあるいは薬剤などの外来物質を吸着する。
アルブミンに結合した物質は臓器に取り込まれず、血中を循環する事ができ、薬剤の臓器移行性に影響を及ぼす。
アルブミン測定の臨床的意義
高値異常はまず考えられず、ほとんどが低値異常として症状があらわれる。
- 低値を呈する疾患
-
栄養不足性 : 栄養摂取不足、悪液質、腸吸収不良症候群
肝障害性 : 急性 亜急性肝炎、肝硬変
蛋白漏出性 : ネフローゼ症候群、蛋白漏出性胃腸炎、浸出性びまん性皮膚疾患
異化亢進性 : 急性感染症、慢性消耗性疾患
体内分布の異常 : 全身性浮腫、日焼け
ネフローゼ症候群の診断基準
1) 蛋白尿:一日尿蛋白量3.5g以上を持続
2) 低蛋白血症:血清総蛋白6.0g以下(血清アルブミン3.0g以下)
3) 高脂血症:血清総コレステロール250mg/dl以上
4) 浮腫【注】1、2は必須条件 3、4は必須条件ではない
尿沈渣中多数の卵円形脂肪体、脂肪円柱の検出は診断の参考になる
(参考・引用文献)
- 月刊Medical Technology 医歯薬出版株式会社
- 臨床検査項辞典 医歯薬出版株式会社