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家庭でできるリハビリテーション 6 ~肩こりの方のためのプログラム~
今回は、「肩こりの方のためのプログラム」について紹介します。
では、はじめに、肩こりとその要因ついて下記に示します。
<肩こりとは?>
- 首から肩・肩甲骨周辺にかけての不快感、重圧感、こり感や疼痛など自覚症状を認めるような状態をいう
- また、触れたときに張りや硬さを感じる
<肩こりの原因>
① 姿勢が悪い ⑥ 自律神経失調症 ② 運動不足 ⑦ 循環障害 ③ 不適切な運動 ⑧ 加齢 ④ 過労 ⑨ 寒冷 ⑤ ストレス
ストレッチングの目的と効果
- ストレッチングの目的と効果
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筋肉のリラクゼーション、血液の循環を促進させ、慢性化した各部の「こり」や「痛み」の状態を改善する。
- その他
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- 柔軟性の向上・関節の動きの改善
- 心身のリラクゼーション・リフレッシュメント
- 筋疲労の回復の促進
ストレッチングを行う上での注意事項
- 実施上の注意すべき点
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- ストレッチング実施前準備
出来るだけ温かいところで行う - ストレッチング実施中
大きく背伸びをして、リラックスした状態で行う
ストレッチングをしている筋を意識して行う
痛みが発生しない程度に行う
呼吸を止めないようにして行う
疲れない範囲で1日に数回行う - ストレッチング実施後の留意点
24時間以上にわたり筋の痛みがあればやりすぎである。
次回の回数に注意!!
- ストレッチング実施前準備
ストレッチングに関する禁忌事項
- ストレッチを行わない方が良い場合
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- 関節あるいは関節周囲が赤く・熱を持っており、痛み・腫れがある
- 手先のしびれ、手を動かしにくい
- 骨折直後あるいは骨折治療でも日が浅い時期
- 筋肉の断裂、腱の断裂がある
- 五十肩になった直後
※ 以上の項目が当てはまる場合、お近くの病院の先生にご相談ください。
以上で今回のリハビリテーション講座を終了します。
次回は『転倒予防シリーズ① 転倒に関する要因~その1身体(内科的疾患)~』を紹介する予定です。
(参考・引用文献)
- 竹井 仁:肩こり・腰痛とストレッチングの本当の関係 -筋の病態生理と運動-.奈良 勲(編):理学療法のとらえかた.文光堂:68‐84,2001
- 山田 稔晃・他:肩関節周囲炎に対するセルフエクササイズ.理学療法25(7):1038‐1043
- 川崎 洋二:胸郭出口症候群に対するセルフエクササイズ.理学療法 25(7):1023‐1030