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ADLの介助の仕方9~コミュニケーションⅡ(環境・機器)~

今回は、コミュニケーションにおける障害に対しての環境設定や機器について紹介していきます。

では、構音障害を中心にコミュニケーションの手段について紹介します。
また、これらの方法以外にも、障害者のコミュニケーションを補助する装置(コミュニケーションエイド)を使ってのコミュニケーション手段もあります。

では、コミュニケーションエイドについて紹介します。

ここでは、一般的に使用される事が多い携帯用会話補助装置と重度障害者用意思伝達装置について紹介します。

構音障害によるコミュニケーションへの支障で、機器を使用する事もありますが、さらに手足の麻痺など身体の障害によって機器操作が難しくなる場合もあります。
そのような場合、重度傷害者用意思伝達装置では対象者の能力に応じてスイッチの数の調節が行なえ、僅かな動きでも入力が行なえます。

装置の使用にあたっては、配置の違いによっても操作性が変動することもあります。また、機器の種類や機能も様々であり支給制度がある地域もあります(※市町村により異なる)ので、コミュニケーションエイドの使用を検討される場合、主治医やリハビリスタッフ、専門の業者へ一度相談される事をお勧めします。

以上で、今回のリハビリテーション講座『コミュニケーションⅡ~環境・機器~』ならびに『ADLの介助の仕方』を終わります。

次回より『家庭でできるリハビリテーション①~関節可動域練習「手」~』を紹介する予定です。

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(参考・引用文献)

  • 一般社団法人日本作業療法士協会監修:作業療法全書第9巻作業療法技術論1「義肢、装具、リハビリテーション機器、住宅改造」,㈱共同医書出版社,2002,p241−246.
  • 一般社団法人日本作業療法士協会監修:作業療法全書第10巻作業療法技術論2「日常生活活動」,㈱共同医書出版社,2005,p19.
  • 土屋弘吉,今田拓,大川嗣雄:日常生活活動(動作)—評価と訓練の実際—,医歯薬出版株式会社,2003,p119−120.