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MRI(磁気共鳴画像)システム
MR(Magnetic Resonance Imaging)は、磁気を利用して体内の臓器を撮影する機器です。X線CTや一般のX線撮影(レントゲン)などと違い、X線を利用しないため、放射線の被曝が無く、検査の体への負担が少ないのが特徴です。
今回は、MRIの原理の概略・画像の見方・見つけられる病気・検査の受け方等を説明していきたいと思います。
(画像は当院のMRI 1号機)
MRIの原理・特徴
>MRIの原理は非常に難しいので簡単に概略だけを説明します。体内には様々な形で水素原子核が存在しています。水素原子核は通常は何の信号も出しませんが、強い磁場内で電波を与えると信号を発生(核磁気共鳴)します。この信号を受信しコンピュータで画像を合成し、臓器の状態を調べます。
MRIの長所は
- 放射線被爆が無い
- 非侵襲性である
- 任意の断面像を体位の変換なしで撮影できる
- 軟部組織のコントラスト分解能に優れている
- 生化学的な機能情報が得られる
- 骨によるアーチファクトがない
- 造影剤を用いずに、血管像や脳脊髄膜腔・胆管・膵管を描出できる。
また、短所として
- 撮像時間が長い
- 音がうるさい
- 動き(体・血流)によるアーチファクトが生じる
- 骨・石灰化病変などの描出能が劣る
- 体内に金属(ペースメーカー・外科用クリップ等の磁性体)があると、検査が出来ない
等があります。
一般的な撮影法にT1強調画像、T2強調画像、FLAIR法、拡散強調画像、MRA(磁気共鳴血管撮影)があります。
MRIは通常T1強調画像T2強調画像をセットで撮影します。体内の組織は固有のT1値、T2値を持っているため、2つの画像を組み合わせて組織を特定します。


一般にT1強調画像では解剖学的構造が捉えやすく、T2強調画像では多くの病変が白く写るので、病変を捕らえるのに有効といわれています。また、病変部をより的確に捉えるため、造影剤を用いた検査も行われます。

撮影パラメータを、いくつも組み合わせたり造影剤を使用することにより、非常に多くの情報を得ることが出来るのがMRIの最大の特徴だといえると思われます。
MRIで見つけられる病気
MRIで見つけられる病気の大まかなものを下表に示します。

MRI検査の受け方
- ○ 検査前の準備
-
故障したり、検査に影響したりする物は検査前に取り外していただきます。
- 金属類 ------ 時計、眼鏡、ライター、ヘアピン、鍵、アクセサリー類など
- 磁気カード --- キャッシュカード、テレホンカード、クレジットカード、定期券など
- その他 ------ 取り外しの出来る義歯、補聴器、カイロ、ベルト、エレキバン、金属のついた下着など
検査前に検査衣に着替えていただきます。
- ○ 検査室では
・検査時間は全部で30~60分程度です。
・検査担当の指示に従って、検査台の上に寝てください。
・体の位置が決まったら、検査台は自動的に装置の筒の中に入っていきます。
・検査中は、装置の中に一人きりになりますが、検査担当者と連絡を取ることが出来ます。万が一気分が悪くなった場合は、検査担当者へ連絡下さい。
・検査中は、木槌で木をたたくような音が周囲から聞こえてきます。多少うるさく感じるかもしれませんが、検査中は体を動かすことなく辛抱してください。
- ○ MRI検査を受けるときの注意
-
次のような方はMRI検査を受けられないことがありますので、事前の問診で医師・看護師等にお知らせ下さい。
- 心臓ペースメーカーや刺激電極などを身につけている方
- 体内に脳動脈のクリップや人工関節などの金属が埋め込まれている方
- 妊婦、または妊娠されている可能性のある方
- 造影剤について
- 造影剤は普通、静脈から注射されます。比較的副作用の少ない医薬品ですが、次のことに注意して下さい。
- 喘息(ぜんそく)にかかったことのある方、またはアレルギー体質の方は事前に担当医・看護師等にお知らせ下さい。
- 造影剤を投与された後に、気分が悪くなったり、じんましんが出たりすることがあります。このような以上を感じたときは、すぐに検査担当者にお知らせ下さい。