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一般撮影(レントゲン)2

フイルム・スクリーン(従来の)撮影と、CR(コンピューテッドラジオグラフィ)の違いを説明したいと思います。1981年に富士フイルムがX線写真のデジタル化に成功し、富士コンピューテッドラジオグラフィ(FCR)と呼ばれていました。その後他のメーカーも開発を行い、現在ではCRと呼ばれています。

従来の撮影法とCRとの撮影の流れを、下図に示します。

X線写真も、皆さんが普段撮影している写真と同様、フイルムを使用しているものでは現像し終えるまで、いい写真か(撮影条件・ブレていないか・見たいところがしっかり写っているか)分かりませんでした。CRはデジタルカメラと同じでプリントする前に確認することができ、無駄な写真の出力がなくなりました。また、画像がデジタル化されているので様々な画像像処理も可能となりました。

X線CT・MRI・PETなど様々な放射線検査機器がありますが、現在でも、骨の病変の診断にはX線写真がもっとも有用です。

では実際の写真を紹介します。

上の2枚は胸部写真です。左と右の写真を見比べると違いがすぐにお解かりだと思います。右の写真の向かって右上が、白くぼやけて写っています。肺癌の写真です。白くなっているところを、影が写っているなどとよく表現します。

下の写真はおなかの写真です。ガスで腸管が膨れているのが分かります。ガスはX線の透過が良いので、黒く写ります。(赤矢印)

イレウス(腸管閉塞)の写真です。ガスなどは、臓器とのX線吸収の差が大きいのでこのようにはっきりと分かります。

次は骨折の写真です。

左は、前腕の骨折でギプス固定してあるものです。骨折から時間がたっているので、骨が出来て来て、骨折が分かりにくくなっています。(赤矢印)

右は、下腿の骨折で手術して金属で固定した後のものです。骨折部位がしっかり固定されているのが分かります。

最後は骨盤骨折の写真です。


このように、X線写真では骨折がはっきりと描出されます。

X線写真もデジタル化されて、写真としてだけではなく、パソコンの画面上でも見ることが出来ますので、様々な処理を加えることにより、従来、分かりづらかったものもはっきりと見ることが出来るようになってきました。