血液検査
血液は赤血球、白血球、血小板の有形成分が約45%で、残りが無形成分の血漿からなります。血漿の約90%は水で、その中に蛋白質、糖質、脂質、電解質、無機質、酵素、ビタミン、ホルモンなどが溶解しています。
- ① 赤血球系
肺でのガス交換を通して組織への酵素の供給ならびに、組織からの炭酸ガスの運搬・排出をする。
- ② 白血球系
顆粒球(好中球・好酸球・好塩基球)、単球(マクロファージ)、リンパ球に分類され、主として生体の防御機能をつかさどっている。
- ③ 血小板系
凝固因子とともに止血機構に重要な役割を果たし、最近では動脈硬化とも深い関係のあることがわかっている。
血液成分の量や機能を調べる事により、貧血、出血傾向、白血病などの血液疾患の診断及び病態解析、治療効果の判定、経過観察、重症度の判定、予後推定などに利用されます。当院検査室では、Sysmex社製 XT−2000iという測定機器にて、検査を行っています。
血液検査における基準値
| 男性 | 女性 | 単位 | |
|---|---|---|---|
| 白血球 | 3000~9100 | 3000~8700 | /μl |
| 赤血球 | 414~563 | 373~495 | ×104/μl |
| ヘモグロビン | 12.9~17.4 | 10.7~15.3 | g/dl |
| 血小板 | 14.3~33.3 | 13.7~37.8 | ×104/μl |
| 白血球分画 | |||
| 好中球 | 45~66 | % | |
| 好酸球 | 0~7 | % | |
| 好塩基球 | 0~2 | % | |
| リンパ球 | 25~45 | % | |
| 単球 | 2~10 | % | |
ABO血液型は、1900年、Landsteinerによって発見され、A,BおよびOの3種の遺伝子(第9染色体)からなり、Mendelの法則に従って遺伝します。
赤血球上にA抗原、血清中に抗Bを有するもの ⇒ A型
赤血球上にB抗原、血清中に抗Aを有するもの ⇒ B型
赤血球上にA及びB抗原、血清中には抗体を欠くもの ⇒ AB型
血球上にAおよびB抗原を欠き、血清中に抗Aおよび抗Bを有するもの ⇒ O型
といい、Landsteinerの法則といいます。
したがって、ABO血液型の判定には
① 赤血球上のAおよびB抗原の存在を確認するオモテ検査
② 血清中の抗Aおよび抗Bの有無を確認するウラ検査
① ② が一致してはじめて判定される。
当院検査室では、試験管法によってABO血液型・Rh血液型の検査を行い、結果報告をしています。機器による検査ではなく技師による用手法検査のため、検体の取り違えや技術的な誤りがないよう、注意を払い検査を実施しています。
(参考・引用文献)
- 臨床検査法提要(金原出版)
- 輸血検査の実際(日本臨床衛生検査技師会)