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糖尿病の検査と診断について
前回は、糖尿病とは何か、どのような体の変化により起こるのかを説明いたしました。また、インスリンの働きがどのようなものであり、そのインスリンが不足してしまうとどう影響してくるのかも合わせて説明申し上げました。
さて、今回は、その糖尿病の検査と診断についてお話ししたいと思います。お付き合いの程、よろしくお願い致します。
自覚症状
前回にも述べていますが、比較的多く発症時から見られるものとして、多飲・多尿・多食・体重減少・疲労感などがあります。また、視力障害も見られます。これは、インスリンが減少することで、体の中のブドウ糖が上昇し、体中の水分が必要以上に尿の中に排出されるため、脱水状となり、それが影響して目のレンズの調節を狂わせてしまうので、見えにくくなってしまいます。白内障などは、高血糖状態になることで異常な変化が起こり、副産物ができて、それが目のレンズに付着して、霧がかかったようになります。
しかし視力障害などは、進行がゆっくりであるために、また、白内障は高齢者に多く見られることから、糖尿病と自覚することは少ないといえます。先ほど述べた副産物(ゾルビトール)は、神経の周りの細胞を膨張させることで神経を圧迫してしまい、特に、足先は、血液の流れも他の部位よりも細いために、そこに多く見られます。そのために、しびれ感や時には激しい痛みなどを自覚することが多い。糖尿病は、血管までももろくしてしまい、細い血管は破れてしまいます。うまく隅々まで血液が流れていかないために、細胞が働きません。また、神経障害のために知覚が落ちていることで、傷を負ったりしやすく、また、治りにくい状態となります。それに加え、体力が落ちていることで感染しやすく、その結果、細胞は死んでしまいます。
このように、糖尿病は様々な症状を来たしてしまいます。一般に糖尿病患者の平均寿命は、短いと言われています。こういった様々な症状が重なり、重篤化してしまい死を招くことになるわけです。
問診の重要性
前記した症状を呈し、病院へ行くとまず外来の窓口となる問診があります。いつどこで、どのように、どうしたのかを順を追って看護婦が花氏を聞きます。その問診も糖尿病と診断するのに大切なポイントがあります。まずは、自覚症状の確認です。よく見られる症状の有無と程度は、大切になります。つぎに、両親・兄弟・姉妹に糖尿病を持っている人はいないかなども必要な情報です。
検査
- 尿糖検査
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まず一番に行うのが、尿検査です。体中に必要以上の糖がたまると尿中に排出されます。健康な人でも、食後などは血糖値があがるのですが、それに併せてインスリンが出てくるために、約2時間ほどで元に戻ります。しかし、尿中に糖が排出されて、陽性になったからといって糖尿病であるとは診断できません。体内の血糖値が上がる原因としては、糖分を口から摂る以外に、ストレスや激しい運動をすると蓄えられていた体内のブドウ糖がエネルギーとなるために出てくるのであるから、これだけでは判断しきれません。
- 血糖検査
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まず一番に行うのが、尿検査です。体中に必要以上の糖がたまると尿中に排出されます。健康な人でも、食後などは血糖値があがるのですが、それに併せてインスリンが出てくるために、約2時間ほどで元に戻ります。しかし、尿中に糖が排出されて、陽性になったからといって糖尿病であるとは診断できません。体内の血糖値が上がる原因としては、糖分を口から摂る以外に、ストレスや激しい運動をすると蓄えられていた体内のブドウ糖がエネルギーとなるために出てくるのであるから、これだけでは判断しきれません。
しかし、血糖値は比内変動が激しいために、微妙な値であれば、さらに精密な検査が必要となります。その検査がブドウ糖負荷試験です。この検査は、一定の量の糖分をとったときに、体の中の血糖値がどのように変化するのかを調べるものです。これにより、糖尿病であることを確定診断するこができるわけです。
- ブドウ糖負荷試験
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- 実施前の注意
- 検査の前3日間は、1日150g以上の十分な糖質(米、うどん、パン)を摂取する。
- 過激な運動や大量飲酒をさける。
- 実施上の注意
- 10~14時間の絶食の後に行う。検査が終るまで水以外はとらない。また、禁煙とする。
- 検査には、75gのブドウ糖液を使用する。
- 空腹時血糖の採血のあと、ブドウ糖液をのみ、30分おきに、2~3時間後まで採血をして、血糖値を調べる。
- ブドウ糖負荷試験における判定区分と判定基準
日本糖尿病学会診断委員会 1982より 判定区分 条件 ブドウ糖液(mg/dl) 静脈血漿 全血 静脈全血 糖尿病型 空腹時 >140 >120 >120 2時間値 >200 >200 >180 正常型 空腹時 >110 >100 >100 1時間後 >160 >160 >140 2時間後 >120 >120 >110 境界型 糖尿病型、正常型にも属さないもの
このように糖尿病と診断するも、こういった過程で確定されるということを、分かっていただけましたでしょうか。まだまだ糖尿病については、生活習慣病ということで、たくさんの方に基礎知識を持っていただきたいと、私たちは考えております。
糖尿病については、書店などでいろいろな本がでております。一度じっくりご覧になってはいかがでしょうか。お付き合いのほどありがとうございました。
- 引用・参考文献
- 糖尿病ナーシング 1995 西崎統・石澤晋 医学書院
- 最新治療がわかる糖尿病 村瀬敏郎・本田佳子 主婦と生活社
- 糖尿病のマネージメント チームアプローチと患者指導の実際 1994 平田幸正ほか 医学書院
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