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脳血管疾患について
はじめに
地球に生命が生まれて35億年。すべての生物は長い時間をかけて進化し、現在の形態を獲得してきました。脳もまた例外ではありません。
初め単純な形だった脳は、次第に複雑になりそれに伴い、より高度な機能を獲得していきました。成人の脳は、あまりパッとしない外観からは、そのすばらしい能力をかいま見る事さえ難しい部位にあります。色はわずかにピンクがかった灰白色、2つのしっかりした握りこぶしくらいの大きさで、クルミの実のようなしわがあり、冷えたオートミールのような手ざわりです。重さは1300g~1400gというところです。
脳は、神経系のなかでも最も大きくて複雑な組織なので、もし、何かの事情で部分的に障害されてしまうと、意識障害・呼吸障害・循環障害などのように生命に直接かかわる機能の障害があらわれます。
脳の障害では、障害部位や系統によって、あらわれる徴候や障害される機能が特定されるという特徴があります。
脳は、障害された部位によって、弱視・視野狭窄などの視覚障害、嗅覚異常・嗅覚過敏などの嗅覚障害、味覚異常などの味覚障害、難聴・耳鳴りなどの聴覚障害、触覚・温度覚・痛覚が鈍い・知覚過敏などの知覚障害、位置覚・運動覚・立体覚・圧覚などの深部知覚障害、言語の発生に必要な器官に異常があり、正しく発語ができない構音障害や話したり理解したりできなくなる失語症などの言語障害、麻痺・筋力低下・けいれん・振戦などの運動障害、尿が排泄されなかったり便秘・尿や便の失禁などの排泄障害と多種多様の障害が複雑に重なり合ってあらわれます。
これらは、治療によって病気が治った後も症状として後に残ることが多く、病気によってはむしろ悪化する場合もあります。そのために、わたしたち人間は日常の生活に必要な動きさえも障害され,日常生活や社会生活に大きな影響を及ぼします。
このように複雑な機能を持つ脳・神経に対しては、病気や障害などの特徴・治療・看護を十分理解し適切な援助を行っていくことが大切となります。
高血圧って何?
高血圧は,動脈硬化にとって一番の促進因子で「静かなる暗殺者」といわれています。
高血圧というのは、血圧が高いという一つの症状ですが、測ったときにたまたま高い値であったとしても、それだけでは高血圧とは決して言えません。
高血圧症は、いつ測っても血圧が正常よりも高い場合をいいます。正常と高血圧の線をどこに引くかは、一般にWHO〔世界保健機構〕の分類(1993年)が用いられ、最高血圧140mmHg以上又は最低血圧が90mmHg以上を軽症高血圧、最高血圧180mmHg以上又は最低血圧105mmHg以上を中等症・重症高血圧と定義しています。
さあ、あなたはいかがでしょうか。
高血圧と因果関係が深いものは食塩です。食塩を多く取る国・地方では,高血圧の発生率も高くなっています。食塩の中でも問題になるのは、ナトリウム(Na)です。
高血圧の予防と治療には、まず減塩が必要で1日の摂取量を7~8g前後に抑えるのが理想的です。
高血圧症から起こる病気って何があるの?
血管の壁は本来弾力性があるのですが、高血圧状態が長く続くと血管はいつも張りつめた状態になってしまいます。又一部では脂肪やカルシウムの沈着により血管の壁が固く厚くなり、血液の流れを悪くします。
これが高血圧による動脈硬化で、この動脈硬化は大小の血管に関係なく起こり、脳出血や脳梗塞などの原因となります。
動脈硬化って何?
人は血管とともに老いるといわれますが、老化のあるところ必ず動脈硬化があると考えられます。
動脈硬化とは、動脈の壁が弾力を失い硬くなることで、その結果血液の循環に障害が起こるのです。
動脈硬化は
- 血管の内側の膜に脂肪の沈着と細かい細胞が集まり(アテローム)肥厚するアテローム硬化
- 中等大の動脈の中膜に輪のようにカルシウム(石灰化)が沈着する中膜硬化
- 小細動脈の全周、主に外側の膜の肥厚による硬化
の3つに分類されます。そして、高血圧があると動脈硬化は一層進行します。一般に動脈硬化というのは 1 のアテローム硬化が動脈硬化の代名詞ともなっています。
ではここでアテローム硬化をもう少し検索してみましょう
アテローム硬化とは、比較的太い動脈の内脈に血中の中性脂肪とコレステロールがネバネバした粥状になってこびりついて、アテローム(粥状)を作ります。そのため、内側の膜が厚くなり血管が狭められ、石灰が沈着して硬くなってしまう状態をいいます。
アテローム硬化の多くは、動物性脂肪や糖質の取り過ぎなどによって起こるもので、最近は食生活の変化に伴い、若年層からしばしばみられるようになってます。
以上の事からもお分かりのように、高血圧と動脈硬化はお互いに悪影響を与え合うために、いったん悪循環に陥ると、心臓疾患や脳卒中など、命にかかわる病気につながる恐れもあります。
次回予告
脳卒中は脳血管が破れたり,つまることによって起こる病気を総称していいますが、発症すると手足が動かなくなったり,意識がなくなるといった障害が現れます。その代表的なものとして,血管がつまって起こる脳梗塞,小さな血栓によって一時的な手足のしびれや麻痺が起こる一過性脳虚血発作、血管が破れて起こる脳出血・クモ膜下出血があります。
次回は脳梗塞、脳内出血について学習していきたいと思います。どうぞお付き合いのほどよろしくお願い致します。
- 引用・参考文献
- 堺章 目でみるからだのメカニズム 第1版1刷 医学書院 1994年
- 薄井担子 ナースが視る病気 第6版 講談社 1999年
- NHK取材班 心が生まれた惑星 第1冊発行 日本放送出版協会 1993年
- エレンN・マリーブ 人体の構造と機能 第2班第1刷 1998年
- 脳血管疾患について
- 脳卒中について
- クモ膜下出血について
詳しいことは下記の病院にお問い合わせ下さい。

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