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胃癌について

はじめに

今回、癌の早期発見と癌の治療について述べる予定であったが、食生活をはじめとする日本人の生活様式の変化によって癌を部位別にみた悪性新生物の年齢調整死亡率の推移をみると大きく変化しています。
そのため、今回は、消化器の中で一番多い胃癌について学んでいきましょう。胃は、食物を一定時間貯留し、収縮と蠕動運動を繰り返して胃液とと食物をかきまぜ、小腸で吸収しやすいように細かく分解(消化)する働きをしています。したがって食道や胃に癌が発生した場合の人体への影響としては、食事摂取に関することがもっとも大きいと思われます。

日本の胃癌死亡率は、諸外国と比べて著しく高く、年間約5万人が死亡している。男女とも他部のがんに比べ、胃癌による死亡が最も多い。1960年(S35)頃をピークにして次第に減少傾向により、40歳以上では,男性が女性より多く、若年者ではむしろ女性が多いようです。年齢は,40歳から70歳代にかけて増加し,原因は不明です。

近年、わが国において早期胃癌の診断学が著しく進歩し,胃癌の早期発見が可能になり外科的手術を行い,治る例が増加しています。しかし、手術不可能な例や、胃切除を行っても手術後の再発を免れない進行した癌の数も少なくないようです。

では、症状、診断法、治療について学んでいきたいと思います。

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症状

特有な症状はありませんが、初期症状として疼痛、あるいは胃部不快感、胸やけ、げっぷ、嘔気、嘔吐、進行性の食欲不振、4週間以上にわたる消化不良、便への出血などありますが、かなり進行するまで無症状のことが多いようです。
後期症状として体重減少、体力の低下、貧血、転移(肝転移が多い)出血、閉塞などがあります。

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診断法

  1. 看護歴―数ヶ月にわたる体重減少と体力の低下
  2. 胃液の細胞診で癌細胞が検出されることがあります。
  3. 異常な腹部腫瘤の触知
  4. 転移を疑わせるリンパ節腫大―肝表面、臍部の皮膚、鎖骨上窩リンパ節など
  5. X線造影法(硫面バリウムを造影剤として用いて、X線で描き出す)、胃内視鏡検査法(胃カメラ)、胃生検(内視鏡あるいはファイバースコープ検査中に胃粘膜の小片を採取する)などがある。
  6. 便の検査、便潜血検査が必要となる場合もあります。

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治療

胃癌の治療には,早期発見(人間ドック、集団検診)、早期手術(食道、胃、腸をつなぎ合わせる=吻合術式)による治療が最も重要です。
手術後の生存率は早期胃癌では,90%以上、進行癌では,30~40%が期待されます。
手術できない進行癌や再発癌に対しては,抗がん剤(5-フルオロウラシル、マイトマイシンーC、アドリアマイシンなど)による化学療法や放射線療法(進行癌の痛みの緩和や通過障害の改善としたものを目的)が行われます。

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治療による影響

外科的療法
  • 消化管の形態的、機能的変化 : 違和感、不快感(げっぷ、胸やけなど)
  • 術後合併症 : 呼吸器合併症(肺炎、肺水腫)
  • 縫合不全
化学療法
  • 化学療法剤の副作用 : 違食欲不振、吐き気、嘔吐、口内炎など
放射線療法
  • 放射線の副作用 : 吐き気、食欲不振など

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おわりに

今回は、男女ともに多い胃癌について症状、診断、治療と述べてきました。
次回は、女性に多い乳房、子宮癌について学習していきたいと思います。


引用・参考文献
  • メジカルフレンド社 福地創太郎ほか 新版看護学全書成人看護学4
  • 中央法規 板垣昭代ほか 「シリーズ」生活をささえる看護 がん患者の看護
  • 医学書院 臨床看護マニュアル第3版

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