トップページ > 藤元早鈴病院 > 診療科のご案内 > 循環器内科
1. 当科の扱う病気
当科(循環器内科)は、心臓並びに血管の病気を扱う診療科です。当院の心臓血管外科と連携をとりながら患者さんの診療にあたっています。
当科(循環器内科)では、以下の病気の患者さんを主に診察しています。
- 狭心症
-
心臓の筋肉に栄養や酸素を送っている血管(冠動脈)が狭くなり、詰まりかかって、心臓の筋肉への血流が悪くなる病気です。進行すると心筋梗塞になる場合があります。
急ぎ足や坂道、重たいものを運んだときなどに胸の圧迫する感じや締め付けるような感じが起こる方は、この病気の可能性があります。
治療はカテーテル検査の結果に応じて、薬の治療、カテーテルによる治療(風船、ステント治療)、バイパス手術のいずれが適しているかを判断します。 - 心筋梗塞
-
心臓の筋肉に栄養や酸素を送っている血管(冠動脈)が詰まってしまい、心臓の筋肉が死んでしまう病気です。
狭心症が進んだ状態であり、命に直接関わる重大な病気で、強い胸の痛みが長く(15分以上)続きます。
心筋梗塞になって間もない(12~24時間以内)方は、原則として緊急カテーテルによる検査ならびに治療(風船、ステント)を行って、その後に薬による治療を行います。
- 心不全
-
心臓に何らかの異常があり、それが原因で、心臓のポンプとしての働きが低下し、全身の血液のめぐりが悪くなっておこる状態のことです。したがって、心不全は重大な心臓病を持っていることを意味します。
息苦しさや足、顔のむくみは心不全のサインの場合があります。
治療は入院治療の場合が多く、心臓の働きを助ける様々な薬を組み合わせて使い、心不全の状態を良くします。
また、心不全の原因となる心臓の病気の検査、治療をします。 - 高血圧
-
血圧が高いまま放っておくと、心臓の負担が増えて心臓肥大や心不全、また動脈硬化が進んで、狭心症や心筋梗塞、腎不全、脳卒中、大動脈瘤などの生命に関わる病気になりやすくなります。
食事、運動並びに血圧を調節する薬(降圧剤)で治療します。1)脳に生じる合併症 - 脳梗塞/脳出血/くも膜下出血

2)心臓に生じる合併症 - 狭心症/心筋梗塞・心肥大/心不全
3)腎臓に生じる合併症 - 蛋白尿/慢性腎臓病/腎不全
4)その他 - 眼底出血/網膜静脈閉塞症
- 大動脈解離/大動脈瘤
- 末梢動脈疾患
- 心臓弁膜症
-
心臓にある4つの弁(大動脈弁、僧帽弁、肺動脈弁、三尖弁)の1つ以上が悪いためにおこる病気です。
弁の開きが悪い“狭窄症”と、閉じが悪い“閉鎖不全症”があり、心不全の原因ともなります。
心臓に雑音が指摘された方は、弁膜症の可能性があるため、検査をうける必要があります。中等度の弁膜症は、薬による治療を行いますが、重度の弁膜症の場合は精密検査(カテーテル検査、心エコー検査)を行って、手術が必要かどうかを決めます。
- 心筋症
-
心臓の筋肉が異常に厚くなったり(肥大型心筋症)、薄くなったり(拡張型心筋症)する病気です。
肥大型心筋症では肥大のパターンと不整脈の合併が問題となります。
拡張型心筋症は心不全と不整脈が問題です。とくに拡張型心筋症は生命に関わる重大な病気です。
原則は薬による治療ですが、病気の状態によっては手術による治療が必要な場合もあります。 - 心臓弁膜症
-
脈が飛んだり、急に速く打ったり、異常に遅かったり、と様々な不整脈があります。治療の必要なものと治療する必要のないものがあります。
動悸や瞬間的な胸の違和感、失神や意識を失いかけるような感じ、などは不整脈についての検査が必要です。
治療が必要な場合は薬による治療を行いますが、不整脈の一部はペースメーカー治療や、カテーテルアブレーション治療で治すことができます。
- 肺血栓塞栓症
-
肺の中の血管に血の固まり(血栓)が飛んできて詰まる病気です。最近はエコノミークラス症候群とも呼ばれ、肺に行く大きな血管が詰まったり、広い範囲で詰まると命が危険になる病気です。
血栓を溶かす薬や血栓ができるのを防ぐ薬を使って治療します。
- 閉塞性動脈硬化症(重症な場合は、重症下肢虚血となります)
-
動脈硬化により、足に流れる動脈が狭くなったり、詰まったりするため、足の血の流れが悪くなる病気です。足の色が悪くなったり、数百メートルの歩行で筋肉が痛くて歩けなくなる場合(間欠性跛行)はこの病気の可能性があります。重症化すると、下肢切断の危険性もあります。
薬による治療とカテーテルにより狭い部分を広げる治療、バイパス手術による治療があります。
- 深部静脈血栓症
- 足の静脈に血栓(血の固まり)ができて詰まる病気です。足の静脈にできることが多く、急に足がむくんだ場合は要注意です。前に述べた肺血栓塞栓症の原因にもなります。
- 失神
-
急に短時間、意識がなくなる状態で、心臓が関係する場合が多いため、狭心症、心臓弁膜症、心筋症、不整脈、血圧・心臓を調節する神経などの循環器に関する検査が必要です。
失神の原因となる病気は重大な病気が多いため、原因に応じた治療を選びます。
2. 担当医の紹介
- 部長 木原 浩一(きはら こういち)
-
医学博士、日本内科学会 認定内科医
日本循環器学会 専門医 - 医師 剣田 昌伸(つるぎだ まさのり)
-
日本内科学会 認定内科専門医、日本循環器学会 専門医
日本心血管インターベンション治療学会 指導医 - 医師 二宮 雄一(にのみや ゆういち)
-
医学博士、日本内科学会 認定内科医
日本循環器学会 専門医 - 医師 安崎 和博(あんざき かずひろ)
- 日本内科学会 認定内科医
3. 循環器検査の紹介
◆ 狭心症、心筋梗塞の検査
- 運動負荷心電図検査(トレッドミル検査)(予約制)
-
当院で行っている運動負荷心電図検査は、ベルトの上を歩いていただき、運動前・中・後の心電図を記録して行う検査です。通常行う心電図検査では判らない狭心症の診断や治療効果の判定、日常生活での制限の範囲を決める目的や、不整脈の病気について治療が必要かどうか、などを決める目的で行います。
- 24時間(ホルター)心電図検査
-
病院の中で行う通常の心電図検査では、わずか数分間の記録しかわかりません。そこで、一日分の心電図をテープに記録する検査が24時間(ホルター)心電図検査です。不整脈の診断・治療の必要性の有無や治療効果の判定、狭心症の診断、原因不明の失神の原因検査などに有用で、機器を付けている間は、入浴やシャワーはできませんが、その他の日常の生活・仕事は可能です。
- 心臓超音波(エコー)検査・経食道心エコー検査・末梢血管エコー検査
-
超音波を用いて体に悪影響を与えることなく、心臓や血管の状態を見ることのできる検査で、胸の上からみる通常の心臓エコー(経胸壁)検査、食道の中に内視鏡のようなものを入れることでより詳細に検査する経食道心臓エコー検査、手足や首の血管の状態を見る末梢血管エコー検査があります。
心臓エコー検査は心臓の形・大きさや動き、弁の形や動き、心臓内や血管の血液の流れる状態の検査などがわかる大変に有用な検査です。 - 冠動脈CT(予約制)
-
狭心症、心筋梗塞などのいわゆる冠動脈疾患の診断には,最も信頼できる検査方法として心臓カテーテルが用いられます。しかし、近年になり,カテーテルを使わなくても冠動脈の画像を撮影することができる冠動脈CT検査が行われるようになりました。
造影剤は腕の静脈から入れるだけで,検査にかかる時間も短く,心臓カテーテル検査に比べて負担が小さいのが特徴です。検査の信頼性もカテーテルとほぼ同程度まで向上しました。
冠動脈の内腔の大きさの評価だけでなく,動脈硬化による冠動脈壁の石灰化なども評価できます。 - 心臓核医学検査(心筋シンチ)(予約制)
-
狭心症、心筋梗塞などのいわゆる冠動脈疾患の診断には,最も信頼できる検査方法として心臓カテーテルが用いられます。しかし、近年になり,カテーテルを使わなくても冠動脈の画像を撮影することができる冠動脈CT検査が行われるようになりました。
造影剤は腕の静脈から入れるだけで,検査にかかる時間も短く,心臓カテーテル検査に比べて負担が小さいのが特徴です。検査の信頼性もカテーテルとほぼ同程度まで向上しました。
冠動脈の内腔の大きさの評価だけでなく,動脈硬化による冠動脈壁の石灰化なども評価できます。
- 心臓カテーテル検査・血管造影検査 (予約制:入院が必要です)
-
カテーテルと呼ばれる細い管を使って、心臓の中の圧測定や心臓を養う血管、心臓の動き、弁の調子を調べます。現在の病気の状態を確かめ、治療方針をしっかり決めるための検査です。
具体的には検査は局所を麻酔して行い、約2mm程度のカテーテルという管を、手、足の血管から心臓まで挿入して行います。カテーテルが心臓に到達したら、まず、心臓内の血圧を測定します。次に、心臓を栄養している血管(冠動脈)や、左心室を造影剤というお薬を流してX線で撮影し、動画として記録します。検査時間は、おおよそ15分から30分程度です。
検査翌日には、その結果とおおよその治療法の方針がお話しできます。心臓カテーテル・造影検査は、病気の診断、治療法の決定に欠かせない大切な検査です。
4. 当科で行っている治療
- カテーテル治療とは?
-
狭心症、心筋梗塞症などがカテーテル治療の対象となります。
当院では、①冠動脈形成術、②ステント治療を日常的に行っています。
また、足への動脈が狭くなる閉塞性動脈硬化症に対してのカテーテル治療も行っています。
このような治療は、症状、年齢、心電図、心臓超音波検査、カテーテル造影検査、心筋シンチ検査などを総合的に判断して治療を行っています。 - 冠動脈形成術(PTCA・バルーン治療・風船治療)
-
いわゆる風船療法と呼ばれている治療で、正式には経皮経管的冠動脈形成術(PTCA)と言います。バルーン(風船)のついた特殊なカテーテルを、細い部位(狭窄)で広げることにより、狭くなった血管部分を押し広げる治療法です。狭窄を解除することで血液を十分に心臓の筋肉に行き渡らせることにより狭心症の発作を押さえ、急性期心筋梗塞の後遺症を軽くすることができます。
狭心症に対する風船療法では、翌日からほぼ日常の生活をおくることができます。風船療法の最大の問題点は、一度広げた血管が再び細くなる(再狭窄)ことがあることです。このため、治療の3ヶ月後にカテーテル検査を行って、再び狭くなっていないか確認をします。 - 冠動脈ステント治療
-
冠動脈形成術(風船療法)の際にステント治療を行うこともできます。ステント治療は、狭窄血管部にステントと呼ばれる金属製の筒(ばね)を広げた状態で置き、血管の内側から保持する治療法です。
治療後6ヶ月目にカテーテル検査を行って、広がったままかを確認します。(ステントでも再狭窄が15%に見られるため)
近年その再狭窄を予防するため、ステントに薬剤を塗布し、再狭窄を予防するための薬剤溶出ステントが用いられるようになりました。
(薬剤溶出ステントの再狭窄は、5%未満と言われています)
- 下肢血管形成術、下肢ステント植え込み術
-
下肢の動脈が動脈硬化により、狭くなったり、詰まったりする病気である閉塞性動脈硬化症に風船療法やステント療法が効果的な場合があります。造影CT、血管エコー等で、適応のある患者さんに行なって効果をあげています。
- ペースメーカー植込み術
-
洞機能不全や重症の房室ブロックなど、心臓が数秒以上止まる病気の場合に、心拍停止を防ぐために行う治療です。
上の写真に示す円形に近いジェネレータ(電池部分)を主に胸の皮膚の下に植え込み、長いリード(電線部分)を心臓の内壁まで挿入固定します。
局所麻酔で行う手術です。 - 和温療法(温熱療法)
-
和温療法は医療用の低温サウナに入って全身を温め、深部体温を約1度上昇させる治療法です。1989年、鹿児島大学の鄭 忠和(ていちゅうわ)教授によって生み出されました。
実際の治療では、水圧のかかる入浴は体に負担がかかるため、全体を60度の均等な温度に設定した低温乾式サウナに15分間入り、全身を温めます。その後30分間毛布や布団などで体を包んで保温して横になり、和温効果を持続させた後、発汗によって失われた水分を補給します。サウナに入ったあとすぐにはまだ深部体温はそれほど上昇しません。30分間、布団や毛布でくるみ保温することにより、体の深部体温がゆっくりと約1度上昇、副交感神経を刺激して全身の血管が広がり、心臓の負担を和らげます。さらに血管内皮機能を向上させ、血管を丈夫にし、心臓の収縮力を上げてポンプ機能を向上させます。利尿効果もあり、体にたまった余分な水分を排出することができます。
和温療法は幅広い治療に活用でき、患者さんは痛みやストレスなく、気持ちよく治療を受けることができます。また、安全で副作用のほとんどないのも大きな特徴です。なお、和温療法は民間のサウナ療法や表層がんに使われる温熱療法とはまったく違うものです。一般用のサウナは温度が90度ぐらいに設定されているので、急激に体温が上昇します。そのため交感神経が緊張し、心臓に負担をかけるため、和温療法には使えません。特に効果的なのが心臓疾患。慢性心不全や狭心症、糖尿病などによって血管が詰まって併発する閉塞性動脈硬化症といった病気は血管の機能が低下することによって発病します。従来こうした疾患は薬や手術によって治療していましたが、和温療法を行うことによって非常に効果があることがわかりました。そのほか、心臓の筋肉が弱ってくる心不全、全身の疲労が取れない慢性疲労症候群、全身に激しい痛みが起こる繊維筋痛症などにも効果を発揮しています。
なお、この治療法は慢性の疾患向きの治療で、重症の心不全や心筋梗塞の発作を起こしている人など、緊急の治療としては適していません。
6. 外来診療担当医師
◎ : 初診及び再診 初 : 初診 再 : 再診 (平成24年1月1日現在)
| 循環器内科 (2階外来) |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 午前 | 午後 | 午前 | 午後 | 午前 | 午後 | 午前 | 午後 | 午前 | 午後 | 午前 | 午後 | |||
| 診 察 室 ・ 担 当 医 師 |
25 ・ 43 |
木原 | 交 代 制 |
再 | 交 代 制 |
再 | 交 代 制 |
交 代 制 |
交 代 制 |
|||||
| 剣田 | 初 | 交 代 制 |
再 | 再 | ||||||||||
| 二宮 | 再 | 初 | 初 | |||||||||||
| 川畑 | 初 | 初 | ||||||||||||
| 湯浅 | 検査 | 検査 | ||||||||||||
★25番診療室は再診の方、43番診療室は初診の方となります。
- 受付時間
-
- 初診(午前)8:00~11:00まで★午前中のみの受付となります
- 再診(午前)7:30~11:30まで★午前中のみの受付となります
- 診療時間
-
- 初診(午前)9:00~12:00まで(午後)2:00~5:00まで
- 再診(午前)9:00~12:00まで(午後)2:00~5:00まで