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PET (Positron Emission Tomography)

PETは、放射線を出す物質を用いて検査します。放射性物質を静脈から注射したり、気体として吸い込むことで体内に取り入れ、それが体のなかを移動して、脳や心臓など体内に集まる様子を放射線量から検出し、コンピュータで処理して画像として表します。現在は放射性物質を含んだ薬剤を静脈より注射する方法が一般的に用いられています。

エックス線CTやMRIが、組織の形状から病気の部位を示すのに対し、PETは細胞などの活動(代謝)情報を画像化して病気の原因や病状を診断する検査法です。「ポジトロン断層撮影」「ポジトロンCT」などとも呼ばれています。

PETは全身の画像を一度に撮像できる上、エックス線CTのように、体を輪切りにした断層画像を得ることもでき、微小のがんの発見に威力を発揮します。

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PETの最大の特徴は…

乳がんのPET画像肺がんのPET画像PETの最大の特徴は、全身を30分程度の短時間で検査できることです。今までの健康診断では、脳ドックでは脳だけ、胸部エックス線では肺だけというように、それぞれの臓器を一つひとつ検査していました。

しかし病気は身体のどの臓器にでも起こる可能性があり、検査した場所以外に病変があれば見落としてしまう危険性があります。

ところが、PETでは一度に全身を撮像できるので、がんの転移など、異常が体のどこにあるか事前にわからない時でも、発見される可能性が高くなるのです。

がんの種類にもよりますが、エックス線CTやMRIでは発見できない微小のがん(10mm以上)を見つけることも可能です。PETはがんの早期発見に威力を発揮します。

心筋のPET画像

アルツハイマー痴呆症 後頭葉の代謝低下

また、アルツハイマー型認知症、心筋疾患などにも有用性が示されています。

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当院でのがん発見率

2008年8月1日現在

PET検査数
検診 7,739
保険適応 7,552
研究等 1,876
合計 17,167
病名
肺がん 21 20.19
大腸がん 19 18.27
甲状腺がん 19 18.27
前立腺がん 16 15.38
乳がん 7.69
悪性リンパ腫 2.88
その他 胃がん 17.30
腎がん
食道がん
卵巣がん
膀胱がん
肝臓がん
咽頭がん
胆のうがん
合計 104 100

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陽電子放出核種とは?

陽電子放出核種は、サイクロトロンという特殊な機械で作られます。サイクロトロンは磁場内での荷電粒子の円運動を利用した加速器で、加速粒子をターゲットにあてて陽電子を放出する放射性核種を生成します。これらの核種を、撮影したい臓器、細胞が取り込みやすい物質と結合させ体内に取り入れます。

たとえば、心臓を動かすエネルギー源として糖は必要不可欠ですが、この糖にフッ素などの核種(標識化合物)を組み込んで体のなかに注入すれば、それらの核種は糖と一緒に自然に心臓に取り込まれます。つまり、糖、酸素ガスなど目的の臓器、細胞に取り込まれやすい物質をマーキングするわけです。こうしてつくられるPET製剤には、[ 11C]一酸化炭素ガス、[13N]窒素ガス、[15O]酸素ガス、[13N]アンモニア注射液、2-デオキシ-2-[18F]フルオロ-D-グルコース注射液(FDG)、L-[11C]メチオニン注射液などがあります。

当院のサイクロトロンは、がん検診で一般的に用いられている[18F]FDG以外にも、L-[11C]メチオニン、[13N]アンモニアなどの合成も可能で、臨床応用への期待が寄せられています。

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