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血圧と高血圧

「身近の人に高血圧が…」ちかごろよく聞こえてくることばです。高血圧とひとことでいっても、内容はさまざまで文字どおりピンからキリまであります。

そもそも血圧とは心臓という「血をめぐらせるポンプ」のつよさと「動脈という配管」のしなやかさを示しています。
血圧はある範囲でうまく調節されており、精神的ならびにホルモン的な影響にきわめて敏感です。
運動しても、けんかをしても、そして素敵な異性を見ても血圧はすぐ高くなります。
「気になる高血圧」ということは、安静にしたときにこれらのふたつのバランスがうまくいっていないということになります。
もうひとつは「お塩」のとりすぎで血液の量がふえてしまっている場合です。

つまり「気になる高血圧」とは「安静時高血圧」といいかえることができます。
高血圧というと、上の血圧が高い場合、下の血圧が高い場合、そして両方が高い場合とがあります。
上の血圧は心臓のポンプ力をあらわしています。下の血圧は動脈のしなやかさを示しています。
いずれも心理的、精神的につよい影響をうけますので、長くつづくストレスは高血圧をひきおこすことになります。
基本的には、ほどほどのストレスはからだにとってよいものと考えられますが、なにごとも「過ぎては悪玉」となります。

「上の血圧が高いということ」は心臓のポンプ力が強すぎるのであって、弱めるてだてはたくさんあり、比較的に治りやすいのです。
しかし「下の血圧が高いということ」は少し厄介です。
動脈がかたく縮こまっていて、血をとおりにくくしているからです。
これはある意味ではからだの防御反応であり、縮こまった部分から先の血管の血圧を下げて血圧の衝撃による細胞たちの壊れを防いでいるわけです。
細くなっている部分により多くの血を通そうと心臓はがんばろうとして上の血圧が上がることにもなり、悪循環となります。
そのままにしておくと元にもどらなくなります。
しかし、しばらくの間縮こまっていても細い動脈をリラックスさせることによって元にもどりますので、そのためにはある程度薬のたすけが必要になります。

時間がかかっておこってきた血圧の変化は、からだがそのように反応しているのであって、すぐにはなおりません。
からだの中にあるさまざまなしくみの収支決算が高血圧になっているので、バランスよく血圧を下げていく必要があります。
くすりの助けを借りても、週単位、月単位の時間をかけてゆっくりゆがみを直していく心がけが必要となります。
薬はあくまで一時しのぎと考えましょう。すべて適度が肝心です。
また早めの対処が重大事をさける「転ばぬ先の杖」となりましょう。

じぶんの食べ物の塩分に少し気配りを!野菜や果物などの自然の味を楽しんでください。
リラックスと適度のストレス。それには適度の運動と笑いや音楽、そしてなによりも血圧を下げることに遊び心を!
これらは忙しくしている現代人には無理かもしれませんが、頭の片隅に是非どうぞ!

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豆知識

血圧計について少し説明しましょう。
心臓の血圧を直接測ることは簡単にはできません。
その代用品として腕の血圧を測っています。
上の血圧が120ということは水銀の柱を12cm押しあげる力であり、水の柱だと自分の背丈ほどにもなります。これは心臓のポンプの力をあらわしています。
下の血圧が80ということは水の柱を約1m吹き上げる力となります。
上の血圧は1日の間に仕事に応じてかなり大きく変動します。
一方、下の血圧はあまり変動せず、プラスマイナス5程度です。
最近の血圧計は便利になり、数字がデジタルで表されます。
正確に聴診器で動脈音を聴いて比較すると、かなり数字にちがいがあります。
高い数字の出る場合が多い傾向です。
ポータブルの血圧計の数字は参考程度にして、「気になる血圧」だったら、あまり心配せず気楽にお医者さんにいきましょう。要は転ばぬ先の杖ですから。

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