トップページ > 大悟病院  > 老年期精神疾患センター・認知症疾患医療センター

老年期精神疾患センターについて

当センターでは、単なる診療にとどまることなく、老年期精神疾患のあらゆる分野で先進的な活動に取り組むことを課題としています。
高齢者の医療・福祉・保健のあるべき姿を思考しながら、老年期精神疾患の早期診断・早期対応、終末期の対応、福祉施設との連携などが主な活動です。
今後は、訪問看護や在宅医療にも取り組んでいく予定です。

着実な歩みを感じながら、高齢社会の要請に沿って、理念と方向を見失わず前進したいと考えています。

大悟病院 老年期精神疾患センター長 三山 吉夫

ページのトップに戻る

高齢者治療の目的および使命

高齢者医療の目的

下記を基本方針とした、高齢者への医療提供に努めています。

  1. 老年期精神医療について、知識・技術・理念を磨き、患者さまおよびその家族に安心していただける患者さま中心の医療・看護を提供する。
  2. 老年期精神医療において、時代・地域の要請に応えることができる医療に積極的に取り組む。
  3. 精神保健福祉事業に協力し、地域に開かれた病院を目指す。
当センターの使命
  1. 高齢者の健康回復に努めることをに、いつでも誰でも安心して診療を受けられる医療機関を目指し、時代に即応した医療内容の整備・充実を図っている。
    サービスに徹した良質な医療の提供に努めている。
  2. 今後、認知症高齢者の増加が予測されることから、早期診断・治療・対応が要求されている。
    また、終末期を迎えた高齢者に対しては、本人・家族からの要望に応じたケアの提供を心掛けている。
    介護予防を前提としたその人らしい生き方(健康年齢)の支援を課題としている。

ページのトップに戻る

認知症とは?

認知症は、「脳の疾患を原因として、記憶・判断力などに障害がおこり、それまでできていた社会生活や家庭生活がおくれなくなった状態」とされます。
かつては、わが国の認知症は、脳血管障害(脳出血や脳梗塞など)を原因とする脳血管性認知症が多いとされていましたが、近年ではアルツハイマー型認知症が増えてきています。
またその他の、認知症として、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などがあります。

平成18年の簡易生命表によると、日本人の平均寿命は、男性79.00歳、女性85.81歳となっています。
またその年齢は年々延長傾向にあり、高齢者人口の増加と共に認知症高齢者は、2025年には330万人に達すると予測されております。
そして、85歳以上の高齢者の3~4人に1人が認知症にかかるといわれています。

認知症の主な症状は、

  1. 同じことを何度も言ったり聞いたりする。しまった物を忘れたり、置き忘れが目立つ。さっき経験したことを忘れてしまう。ガス栓や水道の蛇口を閉め忘れる。などの記憶障害
  2. 今日の日にち(曜日)がわからない。ここがどこなのかがわからなくなる。などの見当識障害
  3. 寒くても薄着のまま外出する。暑くても厚着のまま外出するなどの判断力の低下

が主な症状です。
その他に、妄想、幻覚、不安、依存、徘徊、睡眠障害、抑うつ状態などの症状も現れます。
認知症は、初期には自分では気づきにくい病気です。
自分で「認知症では」と思った方はもちろんですが、ご家族が、高齢者の行動に異常を感じたら、認知症の専門医を受診するようにしましょう。

ページのトップに戻る

認知症の主な病型

アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症は、病理学的には脳の萎縮、大脳皮質に老人斑(βアミロイド)の出現を特徴とし、認知症の中で最も多くみられる疾患です。
初期の症状としては、徐々に始まり、ゆっくりと進行するもの忘れが特徴です。
昔の記憶は比較的よく保たれていますが、最近の出来事を覚えることが難しくなります。
アルツハイマー型認知症の進行は第1病期から第3病期に分けられます。

第1病期
もの忘れ、妄想などが現れ、時に抑うつ症状がみられます。また運動機能は正常に保たれています。画像診断では脳の萎縮は軽度で、多くは正常範囲に保たれています。
第2病期
記憶障害に加えて失語、失行、失認といった限られた部位の障害によっておこる症状が出現します。画像診断では明らかな脳の萎縮が見られます。
第3病期
認知機能が高度に障害されてコミュニケーションがほとんど取れない状態にまで進行します。運動機能も障害されてパーキンソン症状や歩行障害も見られます。画像診断では脳の萎縮が高度に見られます。
脳血管性認知症

脳の血管病変(脳出血や脳梗塞など)が原因となり認知症の症状をきたすものが脳血管性認知症です。
高血圧、脂質代謝、糖尿病、肥満などの生活習慣病の対応が関係します。
脳血管性認知症は、傷害された脳の部位によって症状が様々で、めまい、しびれ、言語障害、知的能力の低下などの症状には個人差が多く、記憶力の低下が強いわりには判断力や理解力などは相対的に保たれている(まだら認知)などの特徴があります。

レビー小体型認知症

レビー小体型認知症は、神経変性疾患を原因とする認知症としてはアルツハイマー型認知症に次いで多い認知症です。
この認知症は主として大脳皮質の神経細胞内に「レビー小体」という特異な変化が現れるものです。
レビー小体は、パーキンソン病に特徴的な病変と見なされていましたが、最近ではパーキンソン症状(歩きにくい、転倒しやすい、手足が小刻みに動く、動きが遅いなど)のない人にもレビー小体がみられることがわかってきて、特に大脳皮質にレビー小体が多数出現してくるものをレビー小体型認知症といいます。
レビー小体型認知症の特徴は、とても生々しい幻視、認知機能が日によって変動し、パーキンソン症状や転倒しやすいことが特徴とされています。

前頭側頭型認知症

前頭側頭型認知症は、脳の特に前頭葉(脳の前の方)と側頭葉(脳の横の方)の萎縮を特徴とする認知症です。
前頭側頭型認知症は、そのほとんどが65歳以前に発症し、性格変化、行動障害、社交性の減弱が初期症状としてみられます。
アルツハイマー型認知症の初期症状のような記憶障害はあまり目立ちません。
前頭側頭型認知症にはパーキンソン症状や筋萎縮性側索硬化症の症状を伴うものも含まれます。

ページのトップに戻る

早期発見と医療機関への相談

現在、日本でも認知症の方が増えていますし、今後ますます増加するだろうとの予測もあります。
しかし、認知症に対する正しい理解と認識は、まだまだ十分に浸透しているとはいえない状態です。
偏見や誤解も多く、ご本人・ご家族共に「ひょっとして…」と思いながらも、受診をためらったり、誰にも言わずに隠してしまうケースが多々見られます。
認知症であることを恥ずかしいとか、みっともないなどと思ってしまうのです。
これは、間違った考え方です。認知症であることは、恥ずかしいことでも、みっともないことでもありません。

認知症は、自然な老化によって起こる症状ではなく、脳が病的に障害されて起こる症状で、病気なのです。

自分は認知症かもしれないと自覚しても、恥ずかしいから病院には行かない。
ご家族や周囲の方が気付いた場合でも、本人を気遣ったつもりで病院には連れて行かない。
このような行動は、結果として認知症の症状を悪化させ、もっと早く病院に行っていれば対処できたのに…と後悔するケースも多いのです。

早期発見・早期治療で症状が改善したり、病気の進行を遅らせる場合もあります。
逆に、発見・治療が遅れて重度の介護が必要になってしまうケースもあります。
ご本人・ご家族が「もしかして、認知症かも…」と思われることがありましたら、ためらわず、できるだけ早く当センターへご相談ください。
専門のケースワーカーがお話を伺い、必要があれば外来での受診をご案内させていただきます。

当センターへのご相談・お問合せは、こちらです。

ページのトップに戻る

本人に対してどうやって受診を促せばいいの?

日本では、認知症に対する偏見や誤解も多く、「もしかして…」と思っても正面から向き合うことがためらわれます。
特に、ご本人が薄々自覚している場合、ご家族や周囲の方が受診を促しても抵抗を感じ、時には逆ギレされることもあるでしょう。
受診を勧めたばかりに、いままで良好だった人間関係が壊れてしまうかも知れません。

では、どのように促せば、スムーズな対応ができるのでしょうか?

普段から信頼している「かかりつけ医」をお持ちのご家庭の場合、他の病気の受診を勧め、「かかりつけ医」から認知症についての説明を受けたり、受診を勧められると、ご本人も比較的抵抗なく受け入れらるようです。
例えば、「最近顔色が良くないけど、健康診断代わりに病院に行ってみたら?」とか、「疲れてるみたいだけど、病院で点滴打ってもらったら?」などと勧め、「かかりつけ医」には、認知症の疑いがある旨を事前に相談しておきます。

このように信頼できる「かかりつけ医」を介することで、ご本人も「病気のせいなんだから受診してみようか」という気持ちになり、また、「かかりつけ医」から当センターに連絡があることで、受診しやすい環境が作られます。
更に、「かかりつけ医」と当センターでの連携も取りやすく、より密度の濃い治療が行えるようにもなります。
糖尿病などの持病をお持ちで、定期的に病院等に通っていらっしゃる方の場合も同様の対応が考えられます。

かかりつけ医」を特にお持ちでないご家庭におかれましては、当センターへご相談いただければ、状況に応じた対応方法をご提案させていただきます。
専門の医師やケースワーカーが最も適切と考えられる対応方法をご案内いたしますので、不安を感じられたらできるだけ早くご相談ください。

認知症は病気です。
風邪をひいて病院へ行くのと同じで、認知症を疑って受診することは、恥ずかしいことでも、みっともないことでもありません。
「あれ…?」と思ったら、ためらわず早めに医療機関等へ相談することが、何よりも大切なのです。

ページのトップに戻る

当院外来受診までの流れ

外来での受診の前に、一度当センターにご相談ください。
当院の外来が予約制をとっていることもありますが、他の医療機関での治療状況や、検査時の状況などを確認しながら診察・検査をさせていただいております。

現在、日本でも認知症の方が増えていますし、今後ますます増加するだろうとの予測もあります。
しかし、認知症に対する正しい理解と認識は、まだまだ十分に浸透しているとはいえない状態です。
偏見や誤解も多く、ご本人・ご家族共に「ひょっとして…」と思いながらも、受診をためらったり、誰にも言わずに隠してしまうケースが多々見られます。

認知症は、自然な老化によって起こる症状ではなく、脳が病的に障害されて起こる症状で、病気なのです。
早期発見・早期治療で症状が改善したり、病気の進行を遅らせる場合もあります。
逆に、発見・治療が遅れて重度の介護が必要になってしまうケースもあります。
ご本人・ご家族が「もしかして、認知症かも…」と思われることがありましたら、できるだけ早く当センターへご相談ください。
専門のケースワーカーがお話を伺い、必要があれば外来での受診をご案内させていただきます。

当センターへのご相談・お問合せは、こちらです。

ページのトップに戻る

受診前相談
  • 患者・家族等からの電話・来院相談
  • 認知症外来相談簿への記入
  • 受診日の確約(当院の外来は予約制です)
  • 他資料借用(他の医療機関での頭部X線撮影画像、その他の検査施行時の資料)
  • 紹介状、治療内容記載書類の持参
診断・治療方針の選定
  • 診察(鑑別診断のための検査を含む)
    *初診は60分、再診は30分の診療時間で予約をとっています
  • 治療方針の選定
  • 必要機関等への紹介
  • 家族への支援(当院認知症家族教室の紹介)
  • 社会資源の活用(介護保険・成年後見制度等)
他機関との連携・調整
  • 精神保健福祉士による、患者さま・ご家族への受診等の援助
  • 精神保健福祉士による、社会資源等の利用に伴う連絡・調整

ページのトップに戻る

大悟病院 老年期精神疾患センター・認知症疾患医療センター お問い合わせ先

大悟病院 老年期精神疾患センター
住 所 : 宮崎県北諸県郡三股町大字長田1270
電 話 : 0986-52-5800
相談窓口 : 津城 宏旭 / 黒木 香由子
FAX : 0986-52-5573

大悟病院 認知症疾患医療センター
住 所 : 宮崎県北諸県郡三股町大字長田1270
直通電話 : 0986-53-3366
相談窓口 : 津城 宏旭 / 黒木 香由子
FAX : 0986-52-5573
E-Mail : dgh.mcd-dh@fujimoto.or.jp